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ピアノ初心者でも挫折しない練習スケジュール ― 楽しく続けるコツと効率的学習法
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ピアノ初心者でも挫折しない練習スケジュール ― 楽しく続けるコツと効率的学習法

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目次

ピアノを始めたばかりの頃、多くの初心者が直面するのは「練習を続けられない」「挫折してしまう」という悩みです。私自身も、生徒さんの指導を通して感じるのは、上達の鍵は練習の量よりも継続の仕方にあるということです。

今回は、初心者の方でも無理なくピアノを続けられる練習スケジュールの立て方と、日々の練習を楽しむためのポイントを詳しくご紹介します。

1. 初心者が挫折しやすい理由

1-1. 練習時間の不足

多くの初心者は、仕事や学校、家事の合間に練習するため、まとまった練習時間が取れず、焦りや不安を感じることがあります。長時間の練習を週1回だけ行うよりも、短時間でも毎日練習する方が上達は早いのです。

1-2. 練習の計画がない

「とりあえず弾いてみる」という状態では、何を目標に練習するのかが曖昧になり、上達の実感が得られずモチベーションが下がることがあります。計画的に練習内容を整理することが、挫折防止につながります。

1-3. 目標が遠すぎる

初心者が曲全体を完成させることだけを目標にすると、途中で難しさに挫折してしまうことがあります。小さな目標を設定し、少しずつ達成感を積み重ねることが重要です。

2. 挫折しないための練習スケジュールの基本原則

初心者がピアノを継続するためには、次の3つの原則を押さえることが大切です。

2-1. 短時間でも毎日練習

1日10分〜20分でも構いません。短時間でも毎日鍵盤に触れる習慣をつけることで、指や手の動きが自然と身につきます。週に1回長時間練習するよりも、毎日少しずつ積み重ねる方が挫折しにくいです。

2-2. 小さな目標を設定する

  • 1フレーズずつ弾けるようになる
  • リズムやテンポを正確に弾けるようになる
  • 右手だけ、左手だけで弾けるようになる

小さな目標を設定すると、達成感を感じながら練習を続けられます。

2-3. 練習内容をバランスよく組み合わせる

練習内容は以下のようにバランスを意識すると効率的です。

  • 基礎練習(指の独立・スケールなど)
  • 楽曲練習(簡単な曲を1〜2曲)
  • 耳やリズムのトレーニング(メトロノームや歌う練習)

基礎ばかり、曲ばかりに偏らず、全体のバランスを考えることで上達が早くなります。

3. 初心者向けの1週間練習スケジュール例

3-1. 1日15〜20分の練習パターン

月曜〜金曜:基礎+曲練習

  • 指のウォームアップ(3分)
  • スケールや指の独立練習(5分)
  • 簡単な曲のフレーズ練習(7〜10分)

土曜:復習と発展練習

  • 今週習った曲を通して演奏(10分)
  • リズムや強弱の確認(5分)
  • 簡単な応用フレーズや新しい部分の練習(5分)

日曜:自由演奏・楽しむ時間

  • 好きな曲を弾く、音楽に触れる(15〜20分)
  • 自分の演奏を録音して確認

平日は短時間で集中、週末は楽しみながら総復習という形にすると、挫折しにくくなります。

3-2. ハイブリッド練習

  • 平日:オンラインレッスンや動画で指導を受けつつ、自宅練習
  • 週末:教室レッスンで講師に直接確認

効率的に基礎と曲の両方を学べます。

4. 練習のモチベーションを維持する工夫

4-1. 成長を見える化する

  • 練習日記やアプリで練習時間・進捗を記録
  • 1週間ごとに達成できたことを確認
  • 小さな成果を家族や友人に見せる

自分の成長を実感できることが挫折防止につながります。

4-2. 曲選びは楽しさを重視

  • 簡単な曲や短いフレーズから始める
  • 好きなジャンルや子どもが喜ぶ曲を選ぶ

楽しむことを優先することで、練習が負担になりません。

4-3. ご褒美システムを活用

  • フレーズが弾けたら休憩やお菓子を楽しむ
  • 1週間続けられたら好きなことをする

小さなご褒美でモチベーションを維持できます。

5. 効率的な自宅練習のポイント

5-1. 練習環境を整える

  • 鍵盤が安定している場所で演奏
  • 座る椅子や姿勢を意識
  • 音が周囲に響きすぎない環境を確保

環境が整うと、短時間でも効果的に練習できます。

5-2. メトロノームを活用

  • ゆっくりから始めて徐々にテンポを上げる
  • リズム感を安定させることで曲が弾きやすくなる

初心者はテンポよりも正確さを優先することが上達のコツです。

5-3. 右手・左手の分け練習

  • 難しいフレーズは右手・左手に分けて練習
  • 片手で弾けるようになったら両手で合わせる

段階的に習得することで挫折しやすいフレーズも克服できます。

6. レッスンの活用方法

6-1. オンラインレッスン

  • 自宅で短時間受講可能
  • 練習した内容を録画して確認
  • 隙間時間に質問や指導を受けられる

6-2. 教室レッスン

  • 船橋教室にて直接指導
  • 姿勢や手の動きを細かくチェック
  • 基礎の確認や難しいフレーズの克服に最適

6-3. ハイブリッド活用

  • 教室レッスンで基礎を固め → オンラインで復習・確認

継続的な練習が可能になり、挫折を防げます。

7. 挫折しないための心構え

7-1. 完璧を目指さない

  • 小さな成功を積み重ねる
  • 曲の一部だけでも弾けたら自分を褒める

初心者が長く続けるために最も大切な考え方です。

7-2. 毎日の習慣にする

  • 少しずつ練習する習慣を作る
  • 朝や昼休み、夜の隙間時間など、自分の生活リズムに組み込む

習慣化することで挫折せずに継続できます。

7-3. 楽しむことを忘れない

  • 演奏は技術だけでなく楽しむことも大切
  • 好きな曲やリズムに触れる時間を作る

楽しさがあることで自然と練習が続きます。

8. まとめ

ピアノ初心者が挫折せずに上達するためには、継続できるスケジュールと小さな目標、楽しむ工夫が重要です。

  • 短時間でも毎日練習
  • 小さな目標を設定して達成感を積み重ねる
  • 練習内容を基礎・曲・リズムでバランスよく組み合わせる
  • オンラインや出張レッスンを活用して効率よく学習

初心者でも、計画的に練習し、生活スタイルに合わせた方法で取り組むことで無理なく上達できます。音楽は楽しむもの。焦らず、自分のペースで少しずつ前進することが、挫折しない練習の最大の秘訣です。

教室レッスン
未就学児〜小学低学年のお子様、ご自宅では音出しが難しい方向け
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都内近郊以外、または日本国外に在住の方、ご自宅で気軽に受講したい方向け
著者
吉川 采花
東京藝術大学音楽部器楽科卒業。ウィーン市立音楽芸術大学修士課程修了。Hamamelis Quartett 第二ヴァイオリン奏者。
2021年、音楽レッスンサービス Academy Customizeを立ち上げる。現在は東京を拠点に演奏活動をしながら、全国各地で後進の指導にあたっている。