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伸びる人はレッスンでの質問が多い
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伸びる人はレッスンでの質問が多い

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レッスン日記

音楽教室で上達する生徒さんに共通していることは何でしょうか?長年の指導経験から言えるのは、「伸びる人はレッスン中に質問が多い」ということです。本記事では、ヴァイオリンを中心とした音楽教室のレッスンにおいて、なぜ質問が多い人ほど成長が早いのか、具体例や効果的な質問方法を交えながら解説します。初心者の方から経験者の方まで、幅広いレベルの学びに役立つ内容です。

質問が成長を加速させる理由

1. 理解の確認ができる

レッスン中に先生の指示をそのまま受け止めるだけでは、解釈のズレが生じることがあります。「この指使いで合っていますか?」と質問することで、自分の理解が正しいか確認でき、効率よく学べます。初心者にとっては基本の定着につながり、経験者にとっては細部の精度を高めるきっかけとなります。

2. 主体性が生まれる

質問をする行為そのものが「能動的な学び」の証拠です。音楽教室での学びを自分のものにするためには、ただ指示を受けるだけでなく、自ら考え、掴みにいく姿勢が欠かせません。初めて楽器を持つ方にとっても、長年演奏を続けている方にとっても同じく重要な姿勢です。

3. 音楽的思考力が育つ

「なぜこの弓使いなのか」「どうすれば音が豊かになるのか」と考え、質問するプロセスは、音楽的な思考力を育てます。初心者は基本的な疑問から始められ、経験者は表現の幅を広げる高度な質問へとつなげられます。

質問が多い生徒に共通する特徴

  • 「なぜ?」を大切にする: 表面的な真似ではなく、基礎から理解しようとします。
  • 自分の課題を把握している: 「速いパッセージで音がかすれるのは弓の問題?」と具体的に分析します。
  • 挑戦する姿勢を持つ: 新しい表現や奏法を試したいと積極的に質問します。

このような姿勢は、初心者にとっては確かな基礎作りに、経験者にとってはさらなる飛躍のための土台となります。

質問が少ないとどうなるか

質問をしないと、理解が表面的にとどまり、同じ課題を繰り返しがちです。「音程が合わない」と言われても「なぜ外れるのか」を掘り下げなければ、練習の質は向上しません。疑問をそのままにしてしまうと、小さな課題が大きな壁になってしまいます。これは初心者にも経験者にも共通するリスクです。

レッスンで有効な質問例

初心者向けの質問例

  • 「この指の形で合っていますか?」
  • 「弓の持ち方は正しいですか?」
  • 「音程が外れやすいのは指の置き方のせいですか?」
  • 「弾き始めるタイミングはどうしたらいいですか?」

経験者向けの質問例

  • 「このフレーズの弓の速さはどれくらいが良いですか?」
  • 「速く弾くと音が細くなるのは圧力不足でしょうか?」
  • 「もっと華やかな音を出すためにはどう工夫すればよいですか?」
  • 「練習時間が短い時、優先すべき部分はどこですか?」

初心者は基礎的な疑問、経験者は表現や技術の深め方など、それぞれの段階に応じた質問をすることが大切です。

保護者の方ができるサポート

小さなお子さまはまだ自分から質問できないこともあります。その場合、保護者の方が次のように支えてあげると効果的です。

  • 「今日わからなかったことはあった?」と問いかける。
  • 練習中に「ここは先生に聞いてみようか」と促す。
  • 疑問点をメモしてレッスンに持っていく。

こうした働きかけで、質問する習慣が自然と身につきます。初心者のお子さまでも安心して質問できるようになります。

講師が心がけるべきこと

生徒さんが質問しやすい雰囲気を作ることも重要です。Academy customizeでは、

  • 質問に笑顔で丁寧に答える。
  • 「良い質問ですね」と肯定的に受け止める。
  • 一緒に考える姿勢を示す。

といったことを意識し、生徒さんが安心して学べる環境を整えています。初心者も経験者も、安心して質問できることが成長の鍵となります。

自宅練習でできる「質問力」トレーニング

  • 疑問をメモする: 練習中に気づいたことをメモし、次回レッスンで質問。
  • 録音して自己分析: 演奏を聴き返すことで具体的な課題を発見。
  • 目標を持つ: 「今日は音程を安定させる」など小さな目標を立て、達成できなければ「なぜ?」と問い直す。

これにより、初心者も経験者も自然に質問力が鍛えられます。

まとめ|伸びる人はレッスンでの質問が多い

音楽の成長は「質問力」に比例すると言っても過言ではありません。疑問を放置せず解決していく姿勢こそ、上達の近道です。Academy customize のヴァイオリンレッスンでも、質問を積極的にしてくださる生徒さんほど大きく成長していきます。

初心者にとっては基礎を確実に固めるために、経験者にとっては表現力を高めるために、質問は欠かせません。音楽教室で学んでいる方はもちろん、これから始めようと考えている方も「質問することの大切さ」をぜひ意識してください。質問は自分の成長を加速させる最良の学び方です。

Academy customize のレッスンについて

当教室では、初心者から経験者まで、一人ひとりに合わせた指導を行っています。質問を歓迎し、疑問を一つずつ解消しながら確実にステップアップできるレッスン環境を整えています。

「ヴァイオリンを上達したい」「音楽を楽しみながら学びたい」という方は、ぜひ Academy customize 音楽教室 へお気軽にお問い合わせください。

著者
吉川 采花
東京藝術大学音楽部器楽科卒業。ウィーン市立音楽芸術大学修士課程修了。Hamamelis Quartett 第二ヴァイオリン奏者。
2021年、音楽レッスンサービス Academy Customizeを立ち上げる。現在は東京を拠点に演奏活動をしながら、全国各地で後進の指導にあたっている。

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