こんにちは。
音楽教室で日々生徒さんと向き合うなかで、よく聞くお悩みがあります。
「本番が近づくと、緊張で指が震えるんです」
「練習では弾けていたのに、舞台に立つと頭が真っ白に…」
実はこれは、音楽に真剣に向き合っている証拠。でも、できることなら「もっと落ち着いて演奏したい」と思いますよね。
今日は、そんな「緊張」とどう向き合うかについて、音楽家の視点からお話しします。緊張を「なくす」のではなく、「味方にする」ためのヒントになれば嬉しいです。
「緊張=悪いこと」ではない!
そもそも、緊張ってどうして起こるのでしょうか?それは、人前で演奏するという状況が「非日常」だから。
脳や体は「いつもと違うぞ」と感じると、身を守るために準備を始めます。心拍数が上がったり、手に汗をかいたり、息が浅くなったり。これは全部、「集中力を高めるための反応」なんです。
つまり、緊張はあなたが「この舞台を大事にしたい」と思っている証し。だからこそ、「緊張しちゃダメ!」と思わずに、「緊張してる自分、いい感じかも」と受け止めてみましょう。
プロも緊張しています
「うちの子、緊張しやすいんです」と心配される親御さんも多いですが、実はプロの音楽家でも緊張します。
一流のバイオリニストが「本番の前はお腹が痛くなる」と言っていたり、ピアニストが「袖に立つときが一番怖い」と語っていたり。
でも、彼らはその緊張を「演奏に集中するスイッチ」として活かしているんですね。大切なのは、「緊張しないこと」よりも、「緊張しても自分の力を出せること」です。
緊張とうまく付き合う3つの方法
では、具体的にどうすればいいのでしょうか?
音楽家たちも実践している、効果的な方法を3つご紹介します。
1. 深呼吸でリセット
緊張すると呼吸が浅くなりがち。そんなときは、次の呼吸法を試してみてください:
- 鼻からゆっくり4秒吸う
- 4秒キープ
- 口からゆっくり8秒吐く
これを数回繰り返すだけで、身体の力みがほどけて心が落ち着いてきます。
2. 頭の中でリハーサル
本番のステージ、照明、観客、演奏…それらを頭の中でリアルにイメージしてみましょう。
実際にその場にいるような気持ちで想像することで、脳が「これはもう経験済み」と感じ、本番でも安心して演奏できるようになります。
3. 「いつものルーティン」を作る
例えば:
- 本番前に必ず飲むハーブティー
- 同じウォーミングアップ曲を弾く
- お守りをポケットに入れる
こうした“いつも通り”の行動は、心を落ち着かせる大きな力になります。
緊張を味方にする「日々の過ごし方」
緊張をうまく扱えるようになるには、普段の過ごし方も大事です。
◆ 本番を想定した練習を
練習のときから「お客さんがいるつもり」で弾いてみましょう。家族や友人に聴いてもらうのも効果的です。
◆ 十分な準備をする
練習量が足りないと、自信が持てずに不安になります。
「これだけやったなら大丈夫」と思えるまで、ていねいに準備することが何よりの安心材料です。
◆ 生活リズムを整える
特に本番前日は、よく寝て、よく食べて、リラックスした時間を過ごすのがおすすめ。
疲れた体では、どんなに上手な人でも本来の力は出せません。
おわりに:緊張はあなたの音楽への想いの表れ
緊張は、音楽を大切に思っているからこそ起きる感情です。それを無理に押し殺すのではなく、「ありがとう、来てくれて」と心の中で受け入れてあげてください。
緊張と仲良くなれたとき、きっと音楽はもっと自由に、もっとあなたらしく響きはじめます。
これから本番を迎える皆さんへ。どうか、緊張を「心強いパートナー」にして、素敵なステージを楽しんでくださいね。
♪ 発表会のお知らせ ♪
アカデミーカスタマイズでは、今年も年に一度の特別なステージ、≪アカデミーカスタマイズ発表会≫を開催致します!
日頃の練習の成果を披露し、音楽を通じて仲間とつながる大切な機会。
緊張と向き合いながら、自分自身の成長を実感できる、かけがえのない時間になるはずです。
- 🎵 日程:2025年8月30日(土)
- 🎵 会場:Studio Chez Claude
東京都江東区森下1-5-4 アロンジェ森下201 - 🎵 お申込みフォーム:こちらをクリック
参加をご希望の方は、7月30日までに上記フォームから演奏曲目等をご登録ください。
たくさんのご参加を心よりお待ちしております♪ 音楽の楽しさを共有する、素敵な一日にしましょう!