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子供のヴァイオリンコンクール 〜準備スケジュールと成功の秘訣〜
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子供のヴァイオリンコンクール 〜準備スケジュールと成功の秘訣〜

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子供との向き合い方

ヴァイオリンコンクールに初めて挑戦する場合、

「いつから、何を、どのくらい準備すればいいの?」と不安になることも多いですよね。

ここでは、小学校低学年のお子さんを対象にした一般的な準備スケジュール例と、成功のためのポイントをご紹介します!

コンクールに向けた準備スケジュール例

【本番の約6か月前】曲を決める・目標設定

  • 先生と相談して、コンクールで演奏する曲を決めます。
  • 難易度だけでなく、子供が「弾きたい」と思える曲を選びましょう。
  • 目標を「楽器を鳴らせるようにする」「表現を豊かにする」など具体的に設定します。

【本番の約5か月前】譜読み・基礎固め

  • ゆっくりのテンポで正確に弾くことを重視します。
  • 指番号、ボウイングをきちんと確認しながら、正確に弾く練習をします。

【本番の約4か月前】曲の流れを作る

  • ある程度テンポを上げて、曲全体を通して弾けるようにします。
  • 強弱(ダイナミクス)や表現を意識し始めましょう。
  • 自宅で簡単な録音をして、客観的に演奏を聴くのもおすすめ!

【本番の約3か月前】仕上げモードに入る

  • 「ただ弾ける」だけでなく、音色やフレーズのつながりにこだわります。
  • できるだけ本番に近い流れ(立ち位置、礼をする、集中して弾く)で練習。
  • 模擬演奏(親や友達の前で演奏)をして、本番の雰囲気に慣れます。

【本番の約2か月前】ミスを減らす・表現を磨く

  • 苦手な部分を集中的に練習。
  • 音色やフレーズの作り方を意識し、「自分だけの音楽」を作ります。
  • 通し練習と部分練習を交互に行いましょう。

【本番の約1か月前】本番モードに切り替え

  • できるだけ毎日、曲を通して弾きます。
  • 本番用の衣装・靴で練習して、違和感がないかチェック。
  • 体調管理も怠らないようにしましょう。

【本番直前1週間】リラックス+最終確認

  • あとは「楽しんで弾く」ことが大事!
  • ミスを恐れず、音楽に集中できるようメンタルを整えます。
  • 軽めの練習にとどめ、無理に追い込まないようにしましょう。

成功の秘訣は「焦らないこと」

コンクールの準備は、長距離走のようなもの。

焦って結果を急がず、少しずつ着実に積み重ねていくことが成功への近道です。

また、結果以上に「この曲を弾き切った!」という達成感を大切にしましょう。親御さんは、失敗を責めず、努力を認めてたくさん褒めてあげてくださいね。

著者
吉川 采花
東京藝術大学音楽部器楽科卒業。ウィーン市立音楽芸術大学修士課程修了。Hamamelis Quartett 第二ヴァイオリン奏者。
2021年、音楽レッスンサービス Academy Customizeを立ち上げる。現在は東京を拠点に演奏活動をしながら、全国各地で後進の指導にあたっている。

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