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子供の音楽性を育てる
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子供の音楽性を育てる

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子供との向き合い方
目次

本日のレッスンで、生徒さんからこんな質問を受けました。

「子供の音楽性ってどうやったら育つんでしょうか」

私は子育てをした経験がありません。 講師としての経験も3年と、まだまだ浅いです。

そんな私が語れることはないかもしれませんが、せっかく質問をいただいたので自分なりに考えてみました。

  1. 本物の芸術に触れる
  2. 五感を使う経験をさせる
  3. 大人の価値観を押し付けない

本物の芸術に触れる

生の音を聴く、絵を見る

未就学児でも行けるコンサートや、子供も行ける美術館があります。

子供の頃から芸術を身近に経験をしている子は、レッスンで「ここはどんな音を出したい?」というと大人が想像もしない表現をしてくれる事が多くあります。

先日知人から、「ネイティブな英語を9歳までに聞かせると、英語の耳が育ちやすい」という話を聞きました。

仮にコンサートに行って子供が寝ていたとしても、美術館に行って興味なさそうにしていたとしても、幼い頃の経験は思わぬ形で生きてくるのではないかと思います。

五感を使う経験をさせる

私が通っていた小学校では2年生になると田植えをする授業がありました。

田んぼに入った時のぬるっとした感覚は今でも忘れられません。

山頂の空気の匂い
木の表面を触った時の感触
鉄棒が口に触れてしまった時の鉄の味

感覚が鋭い年齢のうちに五感を刺激させられるような経験をしておくと、表現力が豊かになり、音楽性を育てることにつながると考えます。

大人の価値観を押し付けない

短調の曲を弾いている子に「この曲どんなイメージ?」と聞くと、「元気な感じ!」とこちらの想像と真反対のことを言われることがあります。

でも私はこれを否定したり、「え!?」と驚いたりしないようにしています。

それもまた1つの感じ方で間違っていないから。

初めて聴いた時にしか得られない曲のイメージが必ずあって、その感覚を大切にして欲しいからです。

これは音楽に限らず、日常の様々な場面で起きることかもしれません。

まとめ

「出したい音のイメージがあるけれど楽器で表現できない子」に、表現する楽器の技術を教えることはできます。でも「出したい音のイメージがない子」にイメージを植え付けることはできません。

まずは本物の芸術に触れたり、五感を刺激する経験をして音のパレットを増やすこと。 そして子供の自由な発想を否定しないこと。

そうすることで少しずつ音楽性は育っていくのではないかなと思います。

著者
吉川 采花
東京藝術大学音楽部器楽科卒業。ウィーン市立音楽芸術大学修士課程修了。Hamamelis Quartett 第二ヴァイオリン奏者。
2021年、音楽レッスンサービス Academy Customizeを立ち上げる。現在は東京を拠点に演奏活動をしながら、全国各地で後進の指導にあたっている。

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