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左手の緊張をとく
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左手の緊張をとく

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ヴァイオリンのヒント
目次

シフトチェンジやヴィブラート、速いパッセージ等、ヴァイオリンの様々なテクニックにおいて、左手を常にニュートラルな状態することはとても大切なことです。

今日は左手が緊張せずに指をおさえられているかチェックする為のポイントをご紹介します。 このチェックは常に人差し指でG線の「ラ」(1stポジション)をおさえた状態で行います。

親指の付け根

右手の人差し指を楽器のネックと親指の付け根の間に入れ、付け根を押してみましょう。

親指の付け根の関節が容易に曲がるなら、親指は動きやすい状態にあります◎

押した人差し指が押し戻されるなら親指が緊張しすぎているので、緊張をといてあげましょう。

手首の関節

右手の人差し指で手の甲の側から手首の関節を押してみましょう。

少し触れるだけで手首の関節が内側に軽く曲がるなら、弦の上の指は柔軟で動きやすい状態です◎

手首が人差し指を押しもどすなら、弦をおさえる指に下向きの圧力がかかりすぎています。

肩関節

肩関節を右手の人差し指で押してみましょう。

軽く触れただけで付け根が動き、上腕が横へ開きますか?

びくともしなければ、顎でヴァイオリンを強くおさえすぎています。

あご

あごを人差し指で軽く上へと持ち上げ、顔をあご当てから離してみましょう

このチェックをしている間、左手の人差し指はG線の「ラ」から離れてはいけません。

出典:「あがり」を克服する 〜ヴァイオリンを楽に弾きこなすために 著 カトー・ハヴァシュ 音楽之友社

著者
吉川 采花
東京藝術大学音楽部器楽科卒業。ウィーン市立音楽芸術大学修士課程修了。Hamamelis Quartett 第二ヴァイオリン奏者。
2021年、音楽レッスンサービス Academy Customizeを立ち上げる。現在は東京を拠点に演奏活動をしながら、全国各地で後進の指導にあたっている。

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