メインコンテンツへスキップ
反抗期
  1. Blog/

反抗期

·
子供との向き合い方
目次

誰にも一度は訪れる反抗期。

親や先生に言われる一言にいらいらしたり、漠然とした焦燥感にかられて勉強や練習が手につかなかったりしたりしますよね。

私も中学生の時はひどい反抗期で、練習中、先生に指摘されたことを母に言われると「ならお母さんが弾いてみてよ!」と言ってしまったり、練習が嫌になって楽器を投げ出して寝てしまったりしました。

今日は私の実体験を紹介します。

中高生のお子さんを持つ親御さんの、お子さんとの距離感を考えるヒントとなれば幸いです。

1. 成功体験が子離れを遅くする

小学生の時は母がレッスンの様子をビデオで撮り、コピー譜に先生に言われたことを書き込んでくれていました。

私は特別才能があったわけではなかったと思います。譜読みの速い子でもなければ、器用なタイプでもありませんでした。 今思えば母がレッスンで言われたことをきちんと習得できるように手厚くフォローしてくれていたからこそ、コンクールで入賞できていたのだと思います。

ところが中学生になると、コンクールに入賞することができなくなっていきました。 すると先生にある日こんな提案をされたのです。

「レッスンに一人で来てみたら?」

当時のことを振り返ると、母はその前から「私がフォローが彼女の成長を妨げているのかもしれない」と感じていたそうです。 しかしフォローしてある程度結果が出ていたという成功体験から、一歩引いたところで子供を見守る勇気が持てなかったとのこと。 特に中学生はとても大切な時期なので、ここで後退してしまったら将来困ることになるという不安があったのだと思います。

ただ先生にレッスンで一人で来ることを提案され、覚悟が決まり、私は一人でレッスンへ行くようになりました。中2の春のことです。

2. 音楽に向き合う姿勢

一人でレッスンを受けると大きな変化がありました。

  • 格段に集中力が上がった
  • 音に対する責任感が増した
  • 自主的に練習方法を考えるようになった

先生にも「一人で受けた方が良さそうですね」と言われたので、外から見ていても大きな変化があったのだと思います。

3. まとめ

小学生の時は、親のフォローが子供の成長を加速させます。 ただ、それでできる成長には限りがあります。

自分で考え、自分で方法を考える。 その力をつけるお手伝いを先生はする。

そうして少しずつ誰かのコピーではなく、「自分の音楽」を確立していけるのだと思います。

著者
吉川 采花
東京藝術大学音楽部器楽科卒業。ウィーン市立音楽芸術大学修士課程修了。Hamamelis Quartett 第二ヴァイオリン奏者。
2021年、音楽レッスンサービス Academy Customizeを立ち上げる。現在は東京を拠点に演奏活動をしながら、全国各地で後進の指導にあたっている。

関連記事

子供の音楽性を育てる
·
子供との向き合い方
上達の速い人
·
子供との向き合い方
ゲーム
·
子供との向き合い方