ヴァイオリン弾きなら1度は経験がのある「弓が震える…!」
今日は弓が震える原因と対策を考えてみたいと思います。
原因
なぜ弓が震える状態が起きるのでしょうか。
自身の経験から、人前で弾く時など緊張した時に震えたことが多いように思います。 では緊張した時と通常時は何が違うのでしょうか。
精神の状態はもちろん違いますね。 また体は固まり、筋肉が収縮した状態になります。
肩甲骨からうまく動かせなかったり、手首や肘、指の関節が固まったり、膝が曲がらず、突っ張ったように感じたりします。
右手が弓を「持っている」状態になった時、弓は弦の上でバウンドを始めます。 簡単に言えば「自分の体なのに自分でコントロールできない状態」になった時、人は緊張していると感じるのではないでしょうか。
対策
ということは、人前でも身体が固まる状態、自分の体をコントロールできる状態を維持できれば、弓は震えず、緊張していると感じにくいのではないかという仮説が立ちます。
そもそも通常時でも、自分の体をコントロール出来てると言い切れる人は少ないのではないでしょうか。 手首を柔らかくしましょう、肩甲骨から弓は動かしましょうとレッスンで言われたこと、ありませんか?
つまり緊張した時の対策のみをしていても、弓の震えは抑えられません。 日頃から全ての関節が自由に動ける状態で弾くこと、そして弓を「持つ」のではなく弦に「乗せる」状態で弾くこと。 それこそが最大の対策ではないかと考えます。
そして、その状態で弾けていたら楽器をもっともっと鳴らして、倍音を多くだし、より魅力的な音で弾くことができるのです。
練習方法
そもそも弓を弦に「乗せる」感覚がよくわからない! 弓を「持つ」って当たり前じゃないの?
そんな声が聞こえてきそうなので、具体的な練習法を1つご紹介します。
- 弓元をA線に置きます。
- 親指を離して、弓の木の部分と同じくらいの高さにします
- そのままE線からG線まで行ったり来たりしてみましょう
いかがですか? 弓を落とすのが心配な場合は、絨毯やラックなど落としても差し支えのない場所で行ってください。
余裕だった!という方は親指を離したまま先まで弓を動かし、元に戻ってくるロングトーンの練習もしてみてくださいね。
まとめ
本日は弓の震えるを解決する!をテーマに原因と対策を考察し、練習方法をご紹介しました。
レッスンではあなたの体の状態を見ながらより具体的なアドバイスをしますので、ご興味がありましたらまずは体験レッスンからお申し込みください。